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院長コラム『Dr.原口のご存じですか?』

皮膚のできもの(皮膚腫瘍)Part5 「脂漏性角化症」

 今回は皮膚のできもの(皮膚腫瘍)Part4「いぼ」の項目でご紹介した、「脂漏性角化症」に焦点を当ててみたいと思います。

しみを放置すると「脂漏性角化症」になる!?
 脂漏性角化症は老人性いぼとも呼ばれる良性腫瘍です。この脂漏性角化症は、老人性色素斑から生じることがあります。加齢以外に、紫外線による皮膚にダメージも原因になるため、日ごろから紫外線対策を行う必要があるといえます。

脂漏性角化症の症状?
 脂漏性角化症は褐色から黒色のいぼのようなできもので、表面が乾燥してかゆくなることがあります。首の周りに小さく多発することがあり、アクロコルドンと呼ばれます。放置するとゆっくりと大きくなり、大きくなったものは皮膚悪性腫瘍と見た目で判別することが難しいことがあります。

ワンポイント 首の周りのスキンタッグ
 アクロコルドンや色素性母斑、軟性線維種の小さなものが首の周りに集まってできたぶつぶつをスキンタッグ(みはりいぼ)と呼ぶことがあります。



脂漏性角化症の原因は?
 脂漏性角化症は老人性いぼとも呼ばれる通り、皮膚の加齢現象が原因です。紫外線やネックレスなどで慢性的な刺激が加わると、皮膚のダメージが蓄積して、若い方でも脂漏性角化症ができることがあります。



脂漏性角化症の治療
脂漏性角化症にはさまざまな治療方法があります。代表的な治療方法としては

  1. 液体窒素などを使用した凍結療法

  2. 炭酸ガスレーザー照射

  3. 切除(手術)

脂漏性角化症の治療
脂漏性角化症にはさまざまな治療方法があります。代表的な治療方法としては

  1.液体窒素などを使用した凍結療法

  2.炭酸ガスレーザー照射

  3.切除(手術)

 が挙げられます。
 脂漏性角化症は良性腫瘍ですが、大きくなると悪性腫瘍との判別が難しくなります。小さなものでも形がいびつであったり、大きくなっているものは病理検査が必要になります。診断を確実なものにするためには切除が最も適しています。

脂漏性角化症のまとめ

  • 皮膚の加齢現象でできる良性腫瘍
  • 老人性色素斑からできることがある
  • 紫外線などの刺激でも発生するため、若いうちから紫外線対策をしたほうがよい
  • 大きくなる前(数㎜以下)のほうが治療、アフターケアが簡単
  • 大きくなった場合は悪性腫瘍との判別のため手術をして病理検査を受けたほうがよい

 脂漏性角化症などのいぼができてお悩みの方は形成外科や皮膚科でお気軽にご相談ください。

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