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形成外科~いぼ・ほくろ・できもの

皮膚表面にできるいぼやほくろ、皮膚の下にできるしこりなどの「できもの」は良性であっても医学用語で「腫瘍」とよばれます。いわゆるいぼやほくろは「良性腫瘍」、皮膚がんなどは「悪性腫瘍」と分類されます。大きくなる、数が増えていく「腫瘍」は悪性腫瘍の早期段階であることがあります。診察でおおよその診断はできますが、確定診断には病理組織診断が必要になるため、診断と治療を同時にできる手術治療も可能な専門医のクリニックを受診することが望ましいと言えます。下に代表的なものをお書きしますが、皮膚悪性腫瘍を含めここにあげた以外の病気の治療も行っています。原口クリニックでは丁寧なカウンセリングと、きめ細かな治療・アフターケアを心がけています。お気軽にご相談ください。

いぼは皮膚表面から盛り上がった良性腫瘍の総称で、代表的なものには以下のような種類があります。

  • 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

    ウイルスに感染してできるため、指や足先にできやすく、子供でもできることがあります。治療は液体窒素や電気メス、レーザーなどで焼きつぶすほか、手術で切除することもあります。

  • 脂漏性角化症

    加齢や長年の紫外線刺激が原因でできる良性腫瘍で、一般的に高齢者にできます。小さなうちは肌色で平たく、時間が経過すると大きく黒く盛り上がってくることが多いです。小さなうちは液体窒素療法やレーザーなどで治療可能ですが、時間が経過して大きくなったものは見た目だけでは悪性腫瘍(皮膚癌)と見分けがつけられないため、手術で切除して病理検査を行うことをお勧めしています。

  • 眼瞼黄色腫

    体内のコレステロールを処理した細胞が皮膚の薄いまぶたにたまったできものになります。コレステロールが高い方にできやすいですが、コレステロール値が高くなくてもできることがあります。治療は手術で切除を行います。

“いぼ”に関連するコラム情報を掲載していますので、是非ご覧ください。

ほくろ

ほくろはメラニンを作り出すメラノサイトという細胞が変化した母斑細胞と呼ばれる細胞が集まってできた良性腫瘍で、正式名称は母斑細胞母斑あるいは色素性母斑と呼ばれます。

平たいものから盛り上がったもの、色も肌色に近いものから真っ黒なものまでさまざまな状態があります。色素性母斑自体は良性腫瘍ですが、一定以上の大きさになると悪性黒色腫などの皮膚癌と見分けがつかないことがあり、手術で切除して病理検査を行います。

できもの(しこり)

皮膚の下にしこりとして触れるできもののうち、一般的によく見られるものは以下のようなものになります。

  • アテローム(粉瘤)

    皮膚の下に皮膚成分でできた袋があり、袋の中に皮膚老廃物や脂分がたまっています。細菌感染を起こすことがあり、化膿すると赤く腫れあがり痛みが出ます。治療は手術で袋をすべて切除することで、小さいほど傷跡が小さく済み、術後回復も早いため、早期段階で切除することをお勧めします。

  • 脂肪腫

    脂肪細胞が腫瘍となり、ゆっくりと大きくなる良性腫瘍です。いわゆる脂肪の塊のようなイメージですが、皮下脂肪と異なりやせても小さくなることはありません。自然に小さくなることもないため、手術で腫瘍部分のみを摘出して病理検査を行います。

“できもの(しこり)”に関連するコラム情報を掲載していますので、是非ご覧ください。

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