院長コラム『Dr.原口のご存じですか?』
「美容整形」や「整形手術」という言葉を耳にされたことがある方は多いと思います。手術をしない「プチ整形」という宣伝もあり広く認知されています。厚生労働省は「美容外科」、「形成外科」、「整形外科」という診療科を認めていますが、「美容整形科」はありません。よく耳にする「美容整形」は俗称で、正しくは「美容外科」になります。言葉がとても似ていて混同されやすいですが、その意味は全く異なります。
『整形外科』は打撲や骨折、靭帯損傷など運動器と呼ばれる器官を取り扱う治療科になります。
『形成外科』は主に体の表面にある色や形の異常を、手術などの治療によって改善させることで、その人らしい生き方を送るサポートをする治療科になります。その治療対象は大まかに4つに分けられます。
- 先天異常治療 → 生まれつきのあざや口唇口蓋裂などの治療
- 腫瘍治療(再建手術を含む) → いぼ、ほくろ、粉瘤、脂肪腫などの良性腫瘍や、皮膚癌や乳房再建などの悪性腫瘍の治療
- 外傷治療 → ケガや火傷などの皮膚損傷(難治性潰瘍を含む)や治癒後の傷あと治療
- 美容外科治療
『美容外科』は全身の様々なお悩みに対して、手術などで形態を変化させて、「よりきれいに」、「より若々しく」を目指す診療科です。『美容外科』でも手術を行うと必ず傷あとが残るため、いかに目立たない傷あとで治療効果を発揮させるかを考える際に、『形成外科』の技術が必要であると考えています。
博多の地域医療に貢献するべく精進を重ね、形成外科専門医として、一人でも多くの方の「自分らしい人生を送るサポート」ができればと考えています。
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