形成外科~眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)
生まれつきあるいはコンタクトレンズの長期使用、加齢現象などが原因で瞼が上がらなくなった状態です。瞼を上げる筋肉の働きに異常があるため、ひたいの筋肉など別の筋肉で無理に瞼を上げるようになり、肩こりや頭痛を引き起こすことがあります。治療は機能が弱くなった筋肉の働きをよくする手術を行います。
まぶたが上がりきらないため
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ミュラー筋を使ってまぶたを開ける
⇒顔をしかめるようになり、血圧が高くなる。疲労の原因に。
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まゆ毛を上げる前頭筋を使ってまぶたを上げる。
⇒肩こりや疲労の原因に。
治療により期待できる効果
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まぶたが上がり、視界が広くなる。
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まぶたを上げるために、別の筋肉を使わなくなることで、肩こりや高血圧、疲労軽減することがある。
治療後の注意点
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まぶたの上がり具合に左右差が出ることがある。
⇒左右差が強い時には修正手術が必要になることがある。
- ふたえの幅が変わる。
眼瞼下垂 ~よくある質問と回答集
- 手術のあとは残りますか?
- キズあと自体は消えてなくなるものではありませんが、通常はふたえに隠れるため、ほとんどわからない状態になります。但し、手術から1~2ヶ月ほどキズあとが赤く目立つ時期があり、落ちつくまで3ヶ月ほどかかります。
- 手術時間はどれくらいかかりますか?
- まぶたの上がり具合のバランス調整をするため、両眼で2時間くらいです。
- 保険でも治療はできますか?
- 眼瞼下垂によって視野が狭くなっている場合、保険での治療ができます。(たるみとりや視野に異常がない場合は自費診療になります。詳しくは担当医にご相談下さい。)
- 手術後に注意することはありますか?
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手術後は以下のようなことにご注意下さい。
- 内出血や腫れが予想されますので、数日は患部をよく冷やしてください。
- 内出血による色の変化が目立つことがあるので、サングラスをご用意下さい。
- 手術から2~4週間はコンタクトレンズの使用をお控え下さい。
- 固定した筋肉が安定するまで目をこすらないで下さい。
- 1ヶ月ほどで目の腫れが落ちつくと、まぶたの開き具合に左右差が出ることがあります。半年ほど様子をみてもバランスが悪い場合には修正手術を行うことがあります。